文学サブプログラムでは、文学および多様な表現文化を対象とした研究教育をおこない、すぐれた探究力をもつ高度な知的人材を養成することを目的としています。所属する大学院生は、卓越した専門研究者の指導のもと、各自の関心を活かして学術的知見を深化させるとともに、広い視野を養いながら、独自の研究活動を展開させることが求められます。本サブプログラムは、研究・教育者を目指す学生も、一般社会での活躍を目指す学生も、それぞれが必要とする高い知的能力を身に付けることができる場として設計されています。学修できる専門内容としては、日本文学・中国文学・英文学・フランス文学・スラブ文学・ギリシア=ラテン古典文学といった各国/各言語圏の文学や文化の研究に加え、比較文学・翻訳研究・文学理論・映画研究といった領域横断的な研究があります。また文化関係学やアダプテーション研究といった新たな領域も扱われており、研究の多様性の広がりに対応しています。このように拡張していくさまざまな研究領域の間の有機的な総合を図っていくことも、本サブプログラムの目標の一つです。そのため「分野」の仕切りは設けられていません。博士前期課程では、専門基礎科目3科目を通じて文学研究方法の基礎を学ぶことができます。専門科目では、英語による授業、複数の教員が関わる発表形式の授業、また、修士論文の執筆に向けた必修授業も用意されています。博士後期課程では、指導教員を中心とした複数の教員により、各学生に応じてカスタマイズされた研究指導を受け、3年間での博士号取得を目指します。研究会や学会、海外での研究活動に対する積極的な支援制度もあります。